日産 プレジデント
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初代プレジデント（1965-1990）

日産の最高級車として1965年に登場した初代プレジデント。当時の日本を代表する高級車として、政財界の要人や企業のトップが愛用しました。4.0L V8エンジンを搭載し、豪華な室内装備と乗り心地の良さが特徴でした。25年という長期にわたって生産され、マイナーチェンジを重ねながら日本の高級車の代表格として君臨しました。

2代目プレジデント（1990-2002）

1990年に登場した2代目は、さらなる高級感と最新技術を追求したモデルとして生まれ変わりました。4.5L V8エンジンを搭載し、電子制御4速ATとの組み合わせで滑らかな走りを実現。インテリアには本革シートや天然木を贅沢に使用し、リアシートには電動オットマンを採用するなど、ショーファーカーとしての性格を強めました。

3代目プレジデント（2003-2010）

2003年に登場した最終モデルとなる3代目は、日産シーマとプラットフォームを共有しながらも、より高級志向を追求したモデルとして開発されました。4.5L V8エンジンは最高出力280PSまで強化され、エアサスペンションによる快適な乗り心地と高い静粛性を実現。インテリアは最高級の本革や木目を贅沢に使用し、後席乗員優先の設計思想はさらに進化しました。 リアシートには、マッサージ機能付きパワーシートやオットマン、個別空調システムなどを装備し、VIPの送迎用車両として完成度の高い仕上がりとなりました。しかし、高級車市場の変化や企業の経費削減の流れを受け、2010年に惜しまれながら生産終了となり、約45年に及ぶプレジデントの歴史に幕を下ろしました。 日産プレジデントは、日本の高級車の歴史を語る上で欠かせない存在として、その名を刻み続けています。現在は、インフィニティブランドがその精神を受け継ぎ、最高級セダンとしての伝統を守り続けています。