モデルの詳細情報
初代プレセア (R10型) 1990年-1995年
日産が1990年6月に発売を開始した4ドアハードトップセダン。プリメーラと同じプラットフォームを採用し、スポーティな走りと快適性を両立させた高級セダンとして位置づけられました。パワートレインには2.0L直4エンジン(SR20DE/SR20DET)を搭載。ターボモデルは205馬力を発生し、当時としては高性能な走りを実現しました。
2代目プレセア (R11型) 1995年-2000年
1995年1月にフルモデルチェンジを実施。先代同様4ドアハードトップスタイルを継承しつつ、より洗練されたデザインへと進化。ボディサイズは全長4,670mm×全幅1,695mm×全高1,375mmとなり、室内空間も拡大されました。
搭載エンジンは2.0L直4自然吸気(SR20DE)と2.0Lターボ(SR20DET)を継続して設定。トランスミッションは4速ATが基本で、一部グレードに5速MTも用意されました。
高級装備として、本革シート、オートエアコン、パワーシート、サンルーフなどを採用。また、安全装備も充実させ、デュアルエアバッグやABSを標準装備としました。
特筆すべき上級グレードとして「GT」が設定され、専用チューニングのサスペンションやVISC-LSD(粘性式限定滑り差動装置)を装備。スポーティな走行性能と上質な乗り心地を高次元で両立させました。
1998年にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルやバンパーのデザインを変更。内装材質の向上や装備の充実化も図られました。
2000年1月に生産終了となり、プレセアのネームプレートは日産車の歴史から姿を消すことになりました。2代にわたって展開されたプレセアは、スポーティな走りと快適性を兼ね備えた個性的な高級セダンとして、日産車の歴史に独自の足跡を残しています。