モデルの詳細情報
初代ラルゴ (C22型: 1982-1986年)
日産初の本格的なミニバンとして登場した初代ラルゴは、当時としては画期的な2列目回転シートを採用。2000ccガソリンエンジンと2000ccディーゼルエンジンをラインナップし、8人乗りの広い室内空間を確保。スタイリングは角張ったボックス型で、実用性を重視したデザインを採用しました。
2代目ラルゴ (W30型: 1986-1993年)
2代目モデルではエアロダイナミクスを意識したスタイリングに一新。2400ccガソリンエンジンが新たに追加され、より力強い走りを実現。室内装備も充実し、電動スライドドアやデジタルメーターなど、当時としては先進的な装備を採用。また、4WDモデルもラインナップに加わり、悪天候時の走行安定性が向上しました。
3代目ラルゴ (W30型後期: 1993-1999年)
3代目は2代目のマイナーチェンジモデルとして登場。外観デザインを現代的にリファインし、フロントグリルやヘッドライト、テールランプなどを変更。インテリアも高級感を増し、本革シートなどの上級装備も用意。安全装備も充実し、運転席・助手席エアバッグやABSを標準装備したグレードを設定しました。
エンジンラインナップは2000cc/2400ccガソリンと2700ccディーゼルを継続。トランスミッションは4速ATが主力で、一部グレードに5速MTを設定。室内の快適性向上のため、防音材の追加や足回りの見直しなども実施されました。
1999年のモデル終了まで、日産のミニバンの先駆者として、多くのファミリーユーザーから支持を得続けました。後継モデルとしてプレサージュが発売され、ラルゴの名称は日本市場から姿を消すことになります。
ラルゴは、日本のミニバン黎明期を支えた重要なモデルとして、自動車史に大きな足跡を残しました。特に2列目の回転シートや電動スライドドアなど、現代のミニバンでは当たり前となった装備を、いち早く採用した先進性は特筆に値します。