モデルの詳細情報
初代レパード (F30型: 1980-1986)
日産が1980年に発売した高級スポーツクーペ。スカイラインと同じプラットフォームを採用し、2ドアハードトップと4ドアハードトップをラインナップ。L20E型2.0L直6エンジンやZ20E型2.0L直6ターボエンジンなどを搭載。内外装は高級感を重視したデザインを採用し、電子制御サスペンションなど当時としては先進的な装備も備えていた。
2代目レパード (F31型: 1986-1992)
エアロダイナミクスを意識したスタイリッシュなデザインに一新。2ドアハードトップのみの展開となり、より本格的なスポーツクーペとしての性格を強めた。VG30DE型3.0L V6エンジンを主力ユニットとし、アルティマ/XS-II/GT/GTS等のグレード展開。HICASシステム（4輪操舵）やマルチリンクビームサスペンションなど、最新技術を積極採用した。
3代目レパード (Y32型: 1992-1996)
プラットフォームをシーマと共有化し、より高級路線へとシフト。エクステリアは丸みを帯びたエレガントなデザインとなり、インテリアも本革シートやウッドパネルを採用して豪華さを演出。VG30DE型3.0L V6エンジンを継続採用し、VH41DE型4.1L V8エンジンも新たにラインナップ。電子制御サスペンションや運転支援システムなど、快適装備も充実させた。
4代目レパード (Y33型: 1996-1999)
日産の高級車ブランドとしての完成度を極めた最終モデル。流麗なクーペフォルムと高品質な内装により、グランドツーリングカーとしての性格を強調。VQ30DET型3.0L V6ターボエンジンを新開発し、スポーティな走りと快適性を両立。アクティブサスペンションやトラクションコントロールなど、先進安全装備も充実。1999年をもって生産終了し、約20年に及ぶレパードの歴史に幕を下ろした。
各世代を通じて、レパードは日産の技術力と高級車作りの哲学を体現したモデルとして、日本の自動車史に大きな足跡を残した名車である。