モデルの詳細情報
初代モデル (1967-1977)
1967年に登場した初代ツーリングハイエースは、ハイエースの高級仕様車として位置づけられました。外観は通常のハイエースをベースに、サイドウィンドウを大型化し、内装も高級感のある仕様となっていました。エンジンは1600ccを搭載し、乗用車としての快適性を重視した設計となっていました。
2代目モデル (1977-1982)
1977年にフルモデルチェンジを実施。より洗練されたスタイリングと、快適性を向上させた室内空間が特徴でした。エンジンは1800cc、2000ccから選択可能となり、パワーも向上。観光やビジネス用途での需要に応える高級ワゴンとしての性格を強めました。
3代目モデル (1982-1989)
3代目からはさらに高級志向を強め、外装デザインも専用のものとなりました。特に特徴的なのが大型のサイドウィンドウで、室内の開放感を高めています。パワートレインは2000ccガソリンエンジンを主力とし、快適な走行性能を実現。エアコンやオーディオなどの装備も充実させ、本格的な高級ワゴンとして確立されました。
4代目モデル (1989-2004)
4代目は最後のツーリングハイエースとなりました。ボディサイズを拡大し、より豪華な室内空間を実現。2700cc直列4気筒エンジンを搭載し、余裕のある走りを提供。また、4WDシステムもオプション設定され、悪路走破性も向上。高級ワゴン市場での需要に応えつつ、2004年のグランビアへの統合まで、トヨタの高級ワゴンとしての地位を守り続けました。
このモデルでは、以下の特徴的な装備が用意されていました:
- キャプテンシート
- 本革シート(一部グレード)
- 電動スライドドア
- フルオートエアコン
- 高級オーディオシステム
2004年のモデル終了後は、グランビアやアルファードなどの新型高級ミニバンにその役割を引き継ぎ、ツーリングハイエースの歴史に幕を下ろしました。約37年にわたり、日本の高級ワゴン市場を牽引した存在として、その名を自動車史に刻んでいます。