トヨタ プログレ
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プログレの概要

トヨタ プログレは、1998年5月から2007年6月まで生産された高級セダンです。トヨタのフラッグシップモデルであるクラウンの派生車種として開発され、クラウンと同じプラットフォームを共有しながらも、独自の洗練されたスタイリングと高級感を追求したモデルでした。

初代プログレ（1998年-2007年）

プログレは発売当初から単一のモデルのみで展開され、モデルチェンジを行うことなく約9年間生産が続けられました。エクステリアは、丸みを帯びたエレガントなデザインを採用し、当時のトヨタ車の中でも特に優雅さを強調したスタイリングが特徴でした。

搭載エンジン

エンジンラインナップは、2.5L直列6気筒（1JZ-FSE）と3.0L直列6気筒（2JZ-FSE）の2種類のD-4エンジンを設定。どちらも直噴エンジンを採用し、スムーズな加速性能と優れた燃費性能を両立させました。トランスミッションは5速オートマチックを採用しています。

装備・特徴

内装は本革シートやウッドパネルを贅沢に使用し、高級車にふさわしい質感を実現。サスペンションには電子制御エアサスペンションを採用し、乗り心地と操縦安定性を高次元で両立させました。また、当時としては先進的な安全装備として、VSC（車両安定制御システム）やABS、デュアルエアバッグなどを標準装備としていました。

マイナーチェンジ

2001年には一部改良が実施され、フロントグリルのデザイン変更やヘッドライトの改良、インテリアの質感向上などが図られました。また、ナビゲーションシステムの性能向上や、オーディオシステムの充実化など、装備面での進化も行われました。

生産終了

2007年6月に生産終了を迎えるまで、プログレは高級セダン市場において独自の存在感を示し続けました。後継モデルは設定されませんでしたが、トヨタの高級車開発における重要な一章として、その存在は記憶に残っています。プログレの開発で得られた知見は、後のレクサスブランドの展開にも活かされることとなりました。