モデルの詳細情報
初代iQ(2008年-2016年)
トヨタiQは、2008年11月に発売された超小型乗用車です。全長が3メートルを切る小さなボディサイズながら、4人乗りを実現した革新的なパッケージングが特徴でした。
開発コンセプトは「新しい時代のプレミアムコンパクト」。従来の軽自動車やコンパクトカーの概念を覆す、先進的なデザインと高い環境性能を両立させました。
パワートレイン
エンジンは1.0L(1KR-FE型)と1.3L(1NR-FE型)の2種類のガソリンエンジンを設定。CVT(無段変速機)との組み合わせで、優れた燃費性能を実現しました。1.0L車では、JC08モード燃費20.6km/Lという当時としては画期的な低燃費を達成しています。
革新的な技術と装備
・3+1シーティング:運転席後ろの座席をオフセットすることで、4人乗車を可能にした革新的なシート配置
・9つのエアバッグを標準装備し、超小型車ながら高い安全性を確保
・VSC(車両安定制御システム)やTRC(トラクションコントロール)などの先進安全装備を採用
特別仕様車
販売期間中、以下のような特別仕様車を展開:
・130G Collection(2010年)
・100X Bi-Tone(2011年)
・100X Two-Tone(2012年)
海外展開
日本国内だけでなく、欧州市場でも販売され、特にイギリスでは都市部での使用に適した車として高い評価を得ました。欧州では「Toyota iQ」として販売され、高級ブランドのアストンマーティンでは「Cygnet(シグネット)」として高級仕様車が限定販売されました。
生産終了
2016年3月に生産終了。コンパクトカー市場の変化や、より実用的な軽自動車の台頭により、販売台数が伸び悩んだことが要因とされています。しかし、その革新的なパッケージングと先進的なデザインは、後のトヨタのコンパクトカー開発に大きな影響を与えました。
iQは、わずか1世代のみの展開でしたが、超小型プレミアムカーという新しいカテゴリーを確立し、自動車設計における革新的なアプローチを示した車両として、自動車史に重要な足跡を残しています。
トヨタ iQ 初代モデル(2008年-2016年)
トヨタ iQは、2008年11月に発売された革新的なコンパクトカーです。全長が3メートルを切る超コンパクトなボディサイズながら、3+1人乗りという独創的な乗員レイアウトを実現しました。
開発コンセプトは「新しい価値観を持つプレミアムスモールカー」。従来の軽自動車やコンパクトカーの概念を覆す、高品質で先進的なデザインと装備を備えていました。
エンジンは1.0L(1KR-FE型)と1.3L(1NR-FE型)の2種類のガソリンエンジンを設定。CVTとマニュアルトランスミッションが選択可能でした。燃費性能も優れており、1.0L車では21.0km/Lという当時としては優れた数値を達成しています。
安全装備も充実しており、VSC(車両安定制御システム)やTRC(トラクションコントロール)を標準装備。9個のエアバッグを搭載し、小型車ながら高い安全性を確保しました。
2011年にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルやバンパーのデザインを変更。内装の質感向上や装備の充実化も図られました。
しかし、国内市場での販売は伸び悩み、2016年3月に生産終了となりました。革新的な設計思想と高い環境性能を持つモデルでしたが、価格帯の高さや実用性の面での制約が販売不振の要因となりました。
なお、欧州市場では「アストンマーティン・サイオン」としてOEM供給され、高級ブランドのシティカーとしても展開されました。