モデルの詳細情報
初代S-MX(1996年-2002年)
1996年11月に発売されたS-MXは、ホンダのRVシリーズの一つとして登場しました。ベースとなったのはCR-Vと同じプラットフォームで、B20B型2.0L直列4気筒DOHCエンジンを搭載。FF(前輪駆動)のみの設定でした。
デザイン面では、直線的なボディラインと大きなガラスエリアが特徴的で、サイドドアは左側がスライドドア、右側が跳ね上げ式という非対称な構造を採用。この独特なドアレイアウトにより、乗り降りの利便性を高めています。
装備とグレード展開
グレードは「ローダウン」と「ベース」の2種類が用意され、ローダウンは車高を下げ、スポーティな走りを重視したモデルとして設定されました。内装は4人乗りで、後席には大型のベンチシートを配置。シートアレンジも多彩で、フラットなラゲッジスペースを作り出すことが可能でした。
マイナーチェンジと特別仕様車
1999年4月にはマイナーチェンジを実施。フロントグリルやバンパーのデザインを変更し、より洗練された外観となりました。また、安全装備の充実化も図られ、運転席・助手席エアバッグやABSが標準装備となりました。
特別仕様車として「アルマス」「ローダウンスペシャル」などが設定され、専用装備や内外装の特別な仕様で差別化を図りました。
生産終了まで
2002年まで生産が続けられ、独創的なパッケージングと使い勝手の良さで、都市型クロスオーバーの先駆け的存在として評価されました。後継モデルは直接的には設定されませんでしたが、その考え方は後のホンダのクロスオーバーモデルに受け継がれています。