モデルの詳細情報
アルテッツァの誕生と概要
1998年10月に発売されたアルテッツァは、トヨタが展開する高級スポーツセダンとして注目を集めました。「新しい価値の創造」という意味を持つイタリア語「Altezza」をモデル名に採用し、スポーティな走りと上質な乗り味を両立させた車として開発されました。
AS200/RS200(初代:1998-2005)
初代アルテッツァは、2つの主要モデルがラインナップされました。2.0L直列6気筒エンジン(1G-FE)を搭載したAS200と、2.0L直列4気筒ターボエンジン(3S-GE)を搭載したRS200です。特にRS200は、最高出力210PSを誇る高性能モデルとして人気を博しました。
デザイン面では、クリアテールランプを採用し、これは後に「アルテッツァライト」として世界中で模倣されるほどの影響力を持ちました。FR(後輪駆動)プラットフォームを採用し、スポーツカーとしての性能を重視しながらも、4ドアセダンとしての実用性も確保していました。
アルテッツァジータ(1999-2005)
1999年には、ステーションワゴンモデルのアルテッツァジータが追加されました。セダン同様のスポーティな走りを維持しながら、実用的な荷室スペースを確保。AS300という3.0L直列6気筒エンジン(2JZ-GE)搭載モデルも用意され、より高級志向のユーザーにも対応しました。
特別仕様車
販売期間中、数々の特別仕様車が発売されました。代表的なものとして:
- Sエディション
- スポーツバージョン
- ジュビロエディション
などが展開され、それぞれ専用装備や特別な内外装で差別化が図られました。
生産終了と後継モデル
2005年7月に生産終了となり、実質的な後継モデルとしてレクサスISが発売されました。アルテッツァは、トヨタブランドの高級スポーツセダンとして短い期間ではありましたが、日本の自動車史に大きな影響を残し、現在でも根強いファンを持つモデルとなっています。