モデルの詳細情報
三菱ジープ J3型(1953-1961)
ウィリス・ジープをベースに国産化された最初の三菱ジープ。4気筒1,001ccエンジンを搭載し、軍用車両としても民生用としても使用された。当時の日本の道路事情に合わせて、車幅を狭くするなどの改良が施された。
三菱ジープ J4型(1956-1960)
J3型の改良モデル。エンジンが4気筒2,199ccにパワーアップし、より実用的な性能を獲得。外観デザインも一新され、グリルデザインが特徴的。民間需要の拡大に対応した。
三菱ジープ J20型(1960-1963)
新開発の2,000ccガソリンエンジンを搭載し、より快適な乗り心地を実現。デザインも近代的になり、ウインドウの大型化やインテリアの質感向上など、乗用車としての性能も向上。
三菱ジープ J30型(1961-1976)
三菱ジープの黄金期を築いたモデル。2,700ccガソリンエンジンを搭載し、パワフルな走りを実現。4輪駆動システムも改良され、悪路走破性が大幅に向上。観光用やレジャー用途での需要も拡大。
三菱ジープ J40/J40シリーズ(1976-1984)
最後の三菱ジープとなったモデル。2,600cc/2,700ccガソリンエンジンをラインナップし、快適性と実用性を両立。パワーステアリングやエアコンなどの装備も充実し、より現代的な仕様となった。
三菱ジープの特徴と影響
三菱ジープは、戦後日本の四輪駆動車の発展に大きく貢献。その優れた走破性と信頼性は、後の三菱パジェロなどのSUV開発にも影響を与えた。また、軍用車両から一般向け四輪駆動車への転換を成功させた先駆的存在として、日本の自動車産業史に重要な足跡を残している。
レガシーと終焉
1984年に生産終了を迎えるまで、三菱ジープは日本の四輪駆動車市場をリードし続けた。その技術と経験は、現代の三菱自動車のSUV開発に活かされている。特に悪路走破性とタフネスな車体設計の考え方は、現代のクロスカントリー車にも受け継がれている。