三菱 ディアマンテ
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初代モデル(1990年-1995年)

三菱自動車の最上級セダンとして1990年に登場したディアマンテ。フラッグシップに相応しい先進装備と高級感を備え、2.0L V6から3.0L V6までのエンジンラインナップで展開されました。特に3.0L V6 DOHC 24バルブエンジン搭載車は、当時としては画期的な4輪アクティブステアリング(4WS)を採用。高級車としての存在感を示しました。

2代目モデル(1995年-2005年)

1995年にフルモデルチェンジを実施。ボディサイズを拡大し、より上質な乗り心地と快適性を追求しました。エンジンは2.5L V6と3.5L V6を設定。特に3.5L V6搭載のフラッグシップグレードは、最高出力270PSを誇る強力な動力性能を実現。また、アクティブサスペンションの採用により、乗り心地と操縦安定性を高次元で両立させました。 1997年にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルやヘッドライトのデザインを変更。内装も高級感を増し、本革シートやウッドパネルなどの上質な内装材を採用しました。

輸出モデル

北米市場では「Mitsubishi Diamante」として販売され、オーストラリアでは「Mitsubishi Magna/Verada」として展開。特にオーストラリアでは現地生産を行い、右ハンドル仕様として日本にも逆輸入されました。

生産終了

国内市場での需要減少や、三菱自動車の経営再建計画の一環として、2005年に生産を終了。約15年の歴史に幕を下ろしました。高級セダン市場での存在感を示し、三菱自動車のフラッグシップモデルとして技術の粋を集めた車種として、自動車史に名を残しています。

技術的特徴

・業界初の4輪アクティブステアリング採用 ・アクティブサスペンションによる高度な車体制御 ・V6エンジンによる滑らかな動力性能 ・トラクションコントロールなどの先進安全装備 ・高剛性ボディによる優れた静粛性 ディアマンテは、三菱自動車の技術力の集大成として、多くの先進技術を搭載し、日本の高級車市場で独自の地位を確立しました。