モデルの詳細情報
三菱FTOの概要
三菱FTOは、1994年から2000年まで生産された三菱自動車のスポーツクーペです。FTOという名称は「Fresh Touring Origination」の略称で、新しいツーリングカーの創造という意味が込められています。
初代モデル(1994年-2000年)
1994年10月に発売されたFTOは、FF(前輪駆動)のスポーツクーペとして開発されました。エンジンには1.8L(4G93)と2.0L(6A12)のMIVECエンジンを搭載。特に2.0L V型6気筒エンジンは、当時の国産車として最高レベルのリッターパワーを実現し、最高出力200PSを発揮しました。
トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。後に電子制御式の5速ATも追加されました。
主要グレード展開
・GS:1.8L直4エンジン搭載のベーシックグレード
・GR:2.0L V6エンジン搭載の中間グレード
・GPX:2.0L V6 MIVEC搭載のハイパフォーマンスモデル
・GPvR:限定車として発売された特別仕様車
1997年マイナーチェンジ
1997年には外観デザインを中心としたマイナーチェンジを実施。フロントバンパーやヘッドライト、テールランプのデザインが変更され、より洗練されたスタイリングへと進化しました。内装も一部改良され、品質感が向上しています。
特筆すべき特徴
・コンパクトなボディサイズながら本格的なスポーツ性能を実現
・V型6気筒MIVECエンジンによる高回転型の特性
・FFながら優れたハンドリング性能
・1995年次RJCカーオブザイヤー受賞
・1994-1995年度グッドデザイン賞受賞
生産終了と評価
2000年8月に生産終了。約6年の生産期間で累計約74,000台を販売しました。コンパクトスポーツとしての優れた走行性能と、デザイン性の高さから、現在でも根強い人気を誇るモデルとして評価されています。後継モデルは登場せず、三菱のスポーツクーペの歴史において重要な1ページを飾ることとなりました。