モデルの詳細情報
初代モデル(1981年-1991年)
いすゞ製のSUV「ビッグホーン」をOEM供給を受けて販売開始。当時のSUVブームに乗り、スバルのラインナップに加わった。2ドアと4ドアのボディタイプが用意され、エンジンは2.0L/2.2Lガソリンと2.2L/2.8Lディーゼルをラインナップ。本格的な4WDシステムを採用し、オフロード性能の高さが特徴だった。
2代目モデル(1991年-2002年)
フルモデルチェンジにより、より洗練されたデザインと快適性を獲得。ボディサイズは先代より大きくなり、高級SUVとしての性格が強まった。エンジンは3.1L/3.2Lガソリンと3.0L/3.1Lディーゼルターボを設定。TOD(トルクオンデマンド)4WDシステムの採用により、オンロードでの走行性能も向上。
インテリアも大幅に改良され、本革シートやウッドパネルなど高級感のある内装となった。1995年にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルやバンパーのデザインを変更。安全装備も充実し、デュアルエアバッグやABSを標準装備。
生産終了と歴史的意義
2002年に生産終了。スバルにとって初めての本格的SUVとして、ブランドの多様性に貢献。その後、スバルは独自開発のクロスオーバーSUV路線へと転換し、フォレスターやアウトバックなどが主力モデルとなっていく。
ビッグホーンは、当時の日本のSUV黎明期を支えた重要なモデルの一つとして、自動車史に名を残している。特に2代目モデルは、高級SUVとしての完成度の高さから、多くのファンを獲得。現在でもオフロード愛好家の間で人気が高く、中古車市場でも根強い需要がある。