モデルの詳細情報
初代レガシィランカスター(1998年-2003年)
レガシィランカスターは、スバルが1998年6月に発売を開始したクロスオーバーSUVです。レガシィワゴンをベースに、最低地上高を高め、SUV的な要素を取り入れた先進的なモデルでした。当時まだクロスオーバーSUVという概念が一般的でない中、先駆的な存在として注目を集めました。
エンジンは2.5L水平対向4気筒DOHCターボと、2.5L水平対向4気筒DOHCの2種類を設定。全車に4WDを標準装備し、悪路走破性と快適な乗り心地を両立させました。
特別仕様車と進化
1999年にはVTD(Variable Torque Distribution)方式の4WDシステムを採用したGT-VTDを追加。2000年にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルやバンパーのデザインを変更。内装も高級感を向上させました。
特別仕様車として「Urban Selection」「GT-VTD Limited」などを設定し、装備や内外装の充実を図りました。
レガシィアウトバックへの移行
2003年10月のレガシィのフルモデルチェンジに伴い、ランカスターの名称は終了。後継モデルは「レガシィアウトバック」として生まれ変わりました。
ランカスターは、SUVブームが本格化する前に、乗用車の利便性とSUVの機能性を融合させた先駆的なモデルとして、クロスオーバーSUVという新しいカテゴリーを確立する重要な役割を果たしました。
主要スペック
・全長:4,720mm
・全幅:1,720mm
・全高:1,550mm
・ホイールベース:2,650mm
・エンジン:2.5L水平対向4気筒DOHC/2.5L水平対向4気筒DOHCターボ
・トランスミッション:4速AT
・駆動方式:フルタイム4WD
5年という比較的短い期間での生産でしたが、スバルのクロスオーバーSUV開発の礎となり、後のアウトバックの成功につながる重要なモデルとして自動車史に名を残しています。