初代モデル(1996年-2001年)
カムリグラシアは、1996年12月にトヨタから発売された高級セダンです。カムリをベースに、より上質な装備と洗練されたスタイリングを特徴としていました。エンジンラインナップは2.2L直4(5S-FE)と2.5L直4(2MZ-FE)を設定。4WDモデルも用意され、高級車としての魅力を高めていました。
1998年マイナーチェンジ
1998年8月にマイナーチェンジを実施。フロントグリルやヘッドライトのデザインを変更し、より洗練された外観となりました。内装も高級感が増し、本革シートやウッドパネルなどの上質な素材を採用。安全装備も充実し、運転支援システムも強化されました。
2000年マイナーチェンジ
2000年4月に2度目のマイナーチェンジを実施。フロントマスクを中心にデザインを更新し、より現代的な印象に。インテリアも一部改良され、新色の追加やオーディオシステムの強化なども行われました。
特徴と位置づけ
カムリグラシアは、通常のカムリよりも高級志向の強いモデルとして展開されました。特に、ステーションワゴンモデルは、欧州車に対抗できる質感と走行性能を備え、ビジネスユースからファミリーカーまで幅広い用途に対応。4WDモデルの設定により、悪天候時の安全性も確保していました。
生産終了
2001年に生産終了。後継モデルとしては、カムリとは別の方向性を持つマークXが登場しました。カムリグラシアは、トヨタの高級車戦略における重要なモデルとして、日本の自動車市場で独自の存在感を示しました。5年という比較的短い期間でしたが、高級セダン/ワゴンとしての確固たる地位を築き、多くのファンを獲得しました。