モデルの詳細情報
初代モデル(1986年-1990年)
トヨタ カローラIIは、1986年に登場したFF方式の小型乗用車です。カローラシリーズの派生車種として開発され、当時のトヨタの先進的なデザインと技術を取り入れた意欲作でした。ボディタイプは3ドアと5ドアハッチバックを設定。エンジンは1.3L(2A-LU型)、1.5L(3A-LU型)、1.6L(4A-GEU型)を用意し、特に4A-GEU型搭載のGT-i/GT-iRは、ツインカムエンジンによる高性能モデルとして人気を博しました。
2代目モデル(1990年-1994年)
1990年にフルモデルチェンジを実施。先代よりもボディサイズを拡大し、より洗練されたスタイリングへと進化しました。エンジンラインナップは1.3L(2E-E型)、1.5L(5E-FE型)、1.6L(4A-FE型/4A-GE型)と充実。特に4A-GE型エンジンを搭載したGT-iは、20バルブ化により更なる高性能化を実現。サスペンションもスポーツ走行に適した設定となり、運動性能が大幅に向上しました。
3代目モデル(1994年-1999年)
1994年に登場した最終世代。丸みを帯びたエアロダイナミクスなデザインへと一新され、空力性能が向上しました。エンジンは1.3L(4E-FE型)、1.5L(5E-FE型)、1.6L(4A-FE型)をラインナップ。この世代では環境性能と燃費性能の向上に重点が置かれ、全グレードで触媒装置を標準装備。また、安全装備も充実し、運転席・助手席エアバッグやABSを採用するなど、時代に即した進化を遂げました。
1999年のマイナーチェンジを最後に、カローラIIの生産は終了。後継モデルとしてカローラランクスが登場し、カローラIIの歴史に幕を下ろしました。13年にわたる生産期間中、コンパクトカーとしての使い勝手の良さと、スポーティな走りを両立させた車種として、多くのユーザーから支持を得ました。