モデルの詳細情報
初代アベニール(W10型:1990年-1998年)
日産が1990年5月に発売を開始したステーションワゴン。プリメーラをベースに開発され、FF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)のモデルがラインナップされました。エンジンは1.8L、2.0L、2.0Lディーゼルターボを設定。スポーティな走りと実用性を兼ね備えた車として人気を集めました。特にSR20DEエンジンを搭載したGT/GT4は、当時のステーションワゴンとしては高性能なモデルでした。
2代目アベニール(W11型:1998年-2005年)
1998年8月にフルモデルチェンジを実施。初代同様、プリメーラをベースとしながらも、より洗練されたスタイリングと快適性を追求しました。エンジンラインナップは1.8L、2.0L、2.0Lネオディーゼルを用意。特に「サリュー」グレードは高級感のある内装と充実した装備で、ファミリーユーザーから支持を得ました。2000年にはマイナーチェンジを実施し、フロントデザインの変更や安全装備の充実が図られました。
アベニールカーゴ
アベニールのバン(商用車)モデルとして展開されたアベニールカーゴは、乗用車モデルとは異なる独自の進化を遂げました。1998年のフルモデルチェンジ後も、2005年まで生産が継続されました。主に1.6L、2.0Lのガソリンエンジンと2.0Lディーゼルエンジンを搭載し、ビジネスユースを中心に幅広い用途で活用されました。
特徴的な装備・技術
アベニールは、同時代の日産車の中でも先進的な装備を積極的に採用したモデルでした。2代目では、サイドエアバッグやABS、VDC(車両挙動安定化制御システム)などの安全装備を充実。また、オートエアコンやインテリジェントキーなど、快適装備も充実していました。スポーティグレードのGTシリーズでは、専用チューニングのサスペンションや大径ブレーキを採用し、走行性能を高めています。
2005年のモデル終了まで、日本国内外で幅広い支持を得たアベニールは、実用性とスポーティさを両立したステーションワゴンとして、日産の歴史に重要な足跡を残しました。