モデルの詳細情報
初代サニー (B10型: 1966-1970)
1966年に発売された初代サニーは、当時の日本の経済成長を背景に「サニーライフ、明るい暮らし」をキャッチフレーズに登場。988ccエンジンを搭載し、2ドアセダン、4ドアセダン、バンなどのバリエーションで展開されました。
2代目サニー (B110/210型: 1970-1977)
より洗練されたスタイリングとなった2代目。1200ccエンジンを搭載し、クーペモデル「サニー1200GX」は若者を中心に人気を博しました。輸出モデルとしても成功を収め、日産の世界戦略車としての地位を確立しました。
3代目サニー (B310/311型: 1977-1981)
角張ったデザインに一新され、より実用的な車両として進化。燃費性能が向上し、第2次オイルショック時代にマッチした経済的な車として支持を得ました。
4代目サニー (B11型: 1981-1985)
FFレイアウトに変更された画期的なモデル。空力性能を重視したデザインと、居住性の向上が特徴です。多彩なバリエーション展開で、ファミリーカーとしての地位を確立しました。
5代目サニー (B12型: 1985-1990)
直線基調のシャープなデザインを採用。「パルサー」との兄弟車として展開され、スポーティグレード「RZ-1」などが人気を集めました。
6代目サニー (B13型: 1990-1994)
丸みを帯びたデザインに一新。高性能モデル「サニーGTI-R」が追加され、モータースポーツでも活躍。技術面でも大きく進化を遂げました。
7代目サニー (B14型: 1994-1998)
より上質な乗り味と快適性を追求。「プレサージュ」などの高級グレードも設定され、幅広い層に支持されました。
8代目サニー (B15型: 1998-2004)
最後の国内向けサニー。CVTの採用や衝突安全性の向上など、現代的な装備を充実。2004年に国内での生産を終了し、後継車種として「ティーダ」が登場しました。
サニーは約40年にわたり、日本の自動車産業の発展とともに進化を続けた日産の主力モデル。経済性と実用性を両立させた大衆車として、多くのユーザーに愛され続けました。現在も一部の海外市場では「サニー」の名称で販売が継続されており、グローバルモデルとしての役割を果たしています。
B12型(1990-1994)
4代目サニーとなるB12型は、1990年に登場。先代から継承したFRプラットフォームに加え、FFプラットフォームも採用し、2つのプラットフォームが並立する形となりました。FFモデルはエンジンを横置きにすることで室内空間を広く確保。エンジンは1.3L、1.5L、1.6Lの直4ガソリンを設定。トランスミッションは4速AT、5速MTを用意しました。
B14型(1994-1998)
1994年に登場したB14型は、プラットフォームをFF専用に一本化。ボディサイズを拡大し、より上質な乗り心地と居住性を実現しました。エンジンは1.5L、1.6Lの直4ガソリンを搭載。スポーティグレードのSRでは、高性能な1.6L SR16DEエンジンを採用し、優れた動力性能を発揮しました。
B15型(1998-2004)
最後のサニーとなるB15型は、1998年にデビュー。先代の基本構造を継承しながら、デザインを一新。丸みを帯びたスタイリングで、より洗練された印象に。エンジンは1.3L、1.5L、1.8Lの直4ガソリンをラインナップ。上級グレードでは、CVTを採用し、滑らかな走りと低燃費を両立させました。2004年、37年の歴史に幕を下ろし、後継車種としてティーダが登場しました。