モデルの詳細情報
初代クレスタ(GX60型:1980-1984)
トヨタのマークⅡをベースに開発された高級セダン。マークⅡよりも上質な内装と装備を備え、スポーティーで高級感のあるスタイリングが特徴でした。エンジンは、1G-EU型、M-EU型などを搭載し、上級グレードには電子制御式の燃料噴射装置を採用しました。
2代目クレスタ(GX70型:1984-1988)
直線的なデザインから流麗なスタイリングへと進化。ツインカムエンジンの1G-GEUやツインターボの1G-GTEUなど、高性能エンジンを搭載したスポーティーグレードも設定。電子制御式サスペンションTEMSを採用し、乗り心地と操縦性を両立させました。
3代目クレスタ(GX80型:1988-1992)
バブル経済期に投入された3代目は、より豪華で洗練されたデザインを採用。2.5L直6エンジン1JZ-GEを新開発し、ツインターボの1JZ-GTEも設定。アッパーミドルクラスセダンとして高い人気を獲得しました。
4代目クレスタ(GX90型:1992-1996)
バブル崩壊後も高級路線を維持しつつ、より実用的な装備も充実。2.5L直6ツインターボエンジン1JZ-GTEは280psを発生し、高性能スポーツセダンとしての性格を強めました。VVTi技術の採用により、低燃費と高出力を両立させています。
最終型クレスタ(GX100型:1996-2001)
最後のモデルとなった5代目は、より丸みを帯びたエレガントなデザインを採用。2.5L直6エンジンは、VVTi搭載の1JZ-GEと、ツインターボの1JZ-GTEを継続して設定。トラクションコントロールやVSCなど、最新の安全装備も充実させました。
2001年、クレスタはマークⅡ、チェイサーとともに生産を終了。後継モデルとして、これら3車種を統合したマークX(マークエックス)が登場しました。クレスタは、高級スポーツセダンとして20年以上にわたり、日本の自動車市場で重要な位置を占め続けました。特にターボエンジン搭載モデルは、チューニングベースとしても人気が高く、現在でも根強いファンを持つモデルとなっています。