モデルの詳細情報
初代コロナエクシブ(1982年-1986年)
1982年1月に登場した初代コロナエクシブは、コロナベースのスペシャリティカーとして開発されました。当時流行のウェッジシェイプデザインを採用し、リトラクタブルヘッドライトを装備。FF(前輪駆動)レイアウトを採用し、1.8L・2.0Lの直4エンジンをラインナップしました。上級グレードには電子制御サスペンションTEMSを採用するなど、先進技術を積極的に取り入れました。
2代目コロナエクシブ(1986年-1989年)
1986年12月にフルモデルチェンジを実施。ボディサイズを拡大し、より上質な走りと快適性を追求しました。エンジンは2.0L直4のみとなり、ツインカムエンジン「3S-GELU」を搭載したスポーティグレード「2000GT-R」をラインナップ。デザイン面では、固定式ヘッドライトを採用しつつ、流麗なクーペスタイルを実現しました。
3代目コロナエクシブ(1989年-1993年)
1989年10月に登場した最終世代のコロナエクシブは、より洗練されたデザインと高性能化を実現。2.0L直4エンジンに加え、新開発の2.0L V6エンジン「1VZ-FE」を搭載したモデルを設定。4WS(四輪操舵システム)やABS、TRCなど、最新の安全装備も充実させました。
インテリアは高級感を追求し、本革シートやウッドパネルを採用。エアコンやオーディオにもデジタル化を進め、先進的な装備を積極採用しました。1993年9月に生産終了となり、後継モデルとしてコロナエクシブの車名は消滅。トヨタのスペシャリティカーは、セリカやソアラなどに集約されていきました。
コロナエクシブは、3世代11年間の歴史を通じて、トヨタの技術力と先進性を示すフラッグシップモデルとしての役割を果たし、日本の自動車黄金期を象徴する1台として記憶に残っています。