モデルの詳細情報
初代サイノス(1991年-1995年)
トヨタが1991年に発売したスポーティクーペです。ベース車両はトヨタ・カローラ/スプリンターをベースとしており、若者向けの2ドアクーペとして開発されました。エンジンは1.5L(5A-FE)と1.6L(4A-GE)の2種類が用意され、特に4A-GEエンジン搭載車は高回転型エンジンの特性を活かした走りが特徴でした。
2代目サイノス(1995年-1999年)
1995年にフルモデルチェンジを実施。初代同様カローラ/スプリンターをベースとしながら、よりスポーティな外観デザインへと進化しました。丸みを帯びたボディラインと、大型のリアウイングが特徴的でした。エンジンラインナップは1.5L(5A-FE)のみとなり、パワートレインは4速ATまたは5速MTが選択可能でした。
特徴的な装備
2代目では、当時としては珍しかったプロジェクター式ヘッドライトを採用。また、スポーツカーらしい低重心なドライビングポジションと、2+2のシートレイアウトを採用していました。インテリアデザインも独自性の高いものとなっており、スポーティな雰囲気を演出していました。
市場での位置づけ
サイノスは、同じトヨタブランドのセリカやレビンなどと並び、手頃な価格帯のスポーツクーペとして人気を集めました。特に若年層のユーザーから支持を得て、カスタマイズベースとしても重宝されました。しかし、1990年代後半のスポーツカー需要の減少により、1999年に生産終了となりました。
レガシー
サイノスは、比較的短い生産期間でしたが、手頃な価格で楽しめるスポーツクーペとして、日本の自動車文化に一定の影響を残しました。現在でも、特に初代の4A-GEエンジン搭載モデルは、コレクターズアイテムとして人気があります。