初代エディックス (2004年-2009年)
2004年7月に発売された6人乗りのミドルクラスミニバン。ホンダの新しいコンセプトとして「スポーティ&スタイリッシュ6シーター」を掲げて開発された車種です。
エンジンラインナップは、2.0L直列4気筒DOHCのi-VTECエンジン(K20A)と2.4L直列4気筒DOHCのi-VTECエンジン(K24A)の2種類が用意されました。駆動方式はFFと4WDが選択可能でした。
特徴的な点として、2列目シートに独立した2座のキャプテンシートを採用。これにより、3列目へのアクセスが容易になり、6人乗車時の快適性を高めました。また、スポーティな走りを実現するため、低重心設計やリジッドなボディ構造を採用しています。
主要グレード展開
・20X(2.0L FF/4WD)
・20X プレミアムエディション(2.0L FF/4WD)
・24iZ(2.4L FF)
・24Z(2.4L FF)
マイナーチェンジ (2006年)
2006年11月にマイナーチェンジを実施。フロントグリルやヘッドライト、リアコンビネーションランプのデザインを変更し、より洗練された外観となりました。内装も一部改良され、オーディオやナビゲーションシステムが進化。安全装備も充実が図られました。
特別仕様車
・20X ファインスタイル(2007年)
・20X ブラックスタイル(2008年)
などの特別仕様車も設定され、商品性の向上を図りました。
生産終了
2009年8月に生産終了。全体的な販売台数は期待値には届かなかったものの、6人乗りというユニークな設定と、ホンダらしいスポーティな走りで、独自の存在感を示したモデルとして評価されています。後継モデルは設定されず、同クラスではストリームが引き続き販売されることとなりました。
エディックスは、ミニバンでありながらスポーティな走りを追求した個性的なモデルとして、ホンダの挑戦的なモデル開発の一例として位置づけられています。6人乗りという設定は、その後の他メーカーのミニバン開発にも影響を与えました。